今回の目的

パパ、今日はタイヤじゃなくて…エンジン音?

あの「ゴゴゴゴ」ってやつ?

はい。今日は、購入直後(2024年)と今(2025年)のエンジン音を、同じように録音して比較します。

録音音源を周波数解析して、これまでのデッドニングによって、どの帯域(周波数)がどう変わったかを見える化します。
「気のせい」かどうかを、数字で裏取りする回です。
比較する動画(音源)について
① 購入直後のエンジン音(2024年)

購入直後の録音です。エンジンが発電で頑張ってるときに、車内に響く感じがありました。
② 現在のエンジン音(2025年)

次は、最近の録音です。体感では、以前より“響き”が減ったと思います。

つまり「気のせいじゃないか」を、数字で見る回ね。

そうです。体感の裏取りをします。
測定条件(できるだけ同条件に寄せる)
共通条件

停車中。窓は全閉。送風ファンはOFF。
エンジンONはチャージモードで始動(走行負荷はなし)、スマホは手に持ち、運転席胸元付近で、位置がズレないように同じ姿勢で録音しました。

今回は「できるだけ同条件」で、前後差を見るための比較です。
本記事は絶対値ではなく、同条件で録った音の“差”を比較します。
解析方法(チャッピーがやったこと)

解析は大きく2つです。
- 周波数スペクトル(PSD):どの周波数が強いか
- スペクトログラム:時間とともに音がどう変化するか

PSD(Power Spectral Density)(パワースペクトル密度)は、録音した音を「周波数ごとに、どれだけ強いか」に分解して見える化したものです。
ざっくり言うと、どの周波数帯が目立っているか(音の“芯”がどこか)が分かります。
注意点として、スマホ録音のPSDは騒音計のdBAみたいな絶対値ではなく、同条件で録った前後の“相対比較”に強い手法です。
今回の記事のグラフは、PSDを元にして「帯域(20–2000Hz)の差分」や「周波数差分」を見ています。
掲載するグラフ(今回の構成)
- 時間方向:帯域差分の推移(20–2000Hz)
- 測定区間:安定区間の確認(同じ時間範囲で見える化)
- 周波数方向:測定区間(5秒平均)の周波数差分(20–2000Hz)

ここが大事なんですが、1秒平均だと短すぎてブレやすいので、今回は「安定している5秒間」を使います。

今回は、エンジンの立ち上がり直後を避け、8〜13秒の5秒間を測定区間にしました。
帯域差分の推移を見たとき、8秒以降が一番揺れが小さく、前後比較の基準として良い区間だったためです。
(以下のグラフでは、測定区間を水色で表示しています)
結果①:帯域差分の推移(時間方向)


このグラフは、20–2000Hzの帯域をまとめた差分(後−前)を時間方向に追ったものです。
表示は 5〜15秒、水色の 8〜13秒が測定区間(5秒平均)です。
ゼロより下に行くほど、2025年(後)のほうが小さい=静か寄りという意味になります。

時間で見ても、全体としてマイナス側に寄ってる感じだね。

はい。とはいえエンジン制御は揺れるので、一瞬の値より“安定区間の平均”が確実です。
結果②:安定区間の確認(測定区間はここ)

※青=前(2024)、橙=後(2025)

このグラフは、前後それぞれのバンドレベル(20–2000Hz)を同じ時間範囲(5〜15秒)で見たものです。
水色の 8〜13秒が測定区間で、ここが前後とも一番安定していました。

そしてこの測定区間では、平均で -5.6 dB(後−前) でした。
(=デッドニング後のほうが、同条件で平均約5.6 dB小さい)

-5.6 dBって、地味に見えて結構デカいよね。

そう。エンジン音は低い周波数に周期的なピーク(トーン)が出やすいので、周波数差分で“芯の残り方”が見えます。
dBは対数なので、-5.6 dBでも差は大きめです。
PSDを帯域で積分したパワー相当として見ると 約1/3(約72%減) まで落ちた計算になります。
(※体感の大きさは周波数や元の音量で変わりますが、数字としてははっきり差が出ています)
※スマホ録音のため、dBは騒音計のdBAと一致する“絶対値”ではなく、同条件での相対比較です。
結果③:周波数差分(どの帯域が変わった?)


こちらは、測定区間 8〜13秒の5秒平均を使って、周波数ごとの差分(後−前)を出したものです。
ゼロより下は「その周波数帯が下がった」、ゼロより上は「その帯域が相対的に残った(または増えた)」を意味します。

「ゴーッ」じゃなくて「ウゥーン」みたいな“芯”がある音って、こういう帯域に出るんだね。

エンジン音は、回転に対応する「基音」と、その2倍・3倍…に出やすい「倍音」がセットで出ます。
周波数グラフで 等間隔っぽく山が並ぶときは、基音+倍音の影響が疑われます。
今回の差分も、単発の山というより “まとまり”で増減している帯域があり、エンジン由来の成分が変化した可能性があります。

でも、ちょっと上がってるところもあるよ?

あります。これは珍しくなくて、デッドニングで全体が下がると、別の鳴りや共振が相対的に目立って 一部だけ逆転(増える) することがあります。
これは、「次にデッドニングすべき帯域が見えた」と捉えるとPDCAが回しやすいです。
パパの体感と、数字の整合

体感としては、減速時や(発電で頑張るときの)「ゴゴーン」が以前より気になりにくくなりました。
ただ正直に言うと、今の気持ちは2つあって…
「タイヤを先に替えておけば、もっと早くラクになったかも」と、
「デッドニングしてベースが下がったから、エンジン音の“残り”が見えてきた」の両方です。

“後悔”と“納得”が同時に来てるやつだ。

沼ってる人の典型。
まとめ

今回の結論です。
- スマホ録音+解析でも、エンジン音の特徴(トーン成分や帯域差)は見える
- 測定区間(8〜13秒)では平均 -5.6 dB(後−前)で、体感していた変化は「気のせい」ではなさそう
- 次の課題は、残った「シャァ〜」系(外部起因)と、エンジン音の“響き”の詰め

静かになった分、次の敵が見えたんだね。

敵が見える=倒せる。続きを待ってる。
使用したもの(記録・解析)
スマホ:Galaxy S10+(運転席胸元付近)
録音/騒音:SmarterNoise(無料/Pro)(Proは今後使用していきます)
解析:周波数解析(PSD)・スペクトログラム(ChatGPT)
補足:デッドニングの詳細について

デッドニングの施工内容(どこに何を貼ったか/材料/狙い/やって良かった点・反省点)は、別記事で詳しくまとめます。



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